先に結論を書きます。
FXブロードネットのトラッキングトレードには、1万通貨あたり往復400円(新規200円と決済200円)の手数料がかかります。公式のよくあるご質問に、そのままの金額で書かれています。
この400円が効いてくるのは、金額そのものではなく比率のほうです。公式サイトで紹介されている運用例はポジション間隔12.7pips。1万通貨なら1回あたり1,270円の利食いですから、往復400円はその約3割にあたります。
そしてその運用例(2ヵ月半で+670,722円)の注意書きには、「デモ口座での実績値(手数料とスワップポイントは考慮しておりません)」と明記されています。決済回数は517回。1万通貨で回したとすると、手数料は517×400で20万6,800円になります。
この記事では、公式サイトに書かれている数字だけを使って、そのコストがどこにどれだけ効くのかを整理します。儲かるか損をするかの話はしません。
結論:手数料は「1回いくら」ではなく「利食いの何割か」で見ます
FXブロードネットのトラッキングトレードは、値動きの細かい上げ下げに合わせて自動で売買を繰り返す、リピート型の注文方法です。公式サイトの説明どおり、1回あたりの利益は小さく、それを何度も積み上げていく仕組みになっています。
その手数料について、公式のよくあるご質問にはこう書かれています。「1ロット=10,000通貨の場合、新規注文約定毎に手数料400円(新規手数料200円と決済手数料200円)が発生いたします」。
つまり1万通貨を1往復させるたびに400円。1,000通貨のブロードライトコースなら往復40円で、通貨あたりの率で見ると同じです。
400円という金額だけを見ると、それほど大きくは感じないかもしれません。問題は、1回の利食いがいくらなのかとの関係です。トラッキングトレードでは「ポジション間隔」を設定しますが、この間隔がだいたい1回あたりの利食い幅になります。間隔を狭くするほど1回の利益は小さくなり、その中で往復400円の比重が上がっていきます。
| ポジション間隔 | 1回の利食い (1万通貨) |
通常400円 の比率 |
半額200円 の比率 |
90日間 (0円) |
|---|---|---|---|---|
| 5.0pips | 500円 | 80.0% | 40.0% | 0% |
| 10.0pips | 1,000円 | 40.0% | 20.0% | 0% |
| 12.7pips (公式の運用例) |
1,270円 | 31.5% | 15.7% | 0% |
| 20.0pips | 2,000円 | 20.0% | 10.0% | 0% |
| 30.0pips | 3,000円 | 13.3% | 6.7% | 0% |
| 50.0pips | 5,000円 | 8.0% | 4.0% | 0% |
公式サイトで紹介されている運用例のポジション間隔は12.7pips。1万通貨なら1回1,270円の利食いで、そこから往復400円が引かれる計算です。比率にすると31.5%になります。
間隔を5pipsまで詰めると、1回500円の利食いに対して手数料が400円。利益の8割が手数料という比率になります。

公式サイトの運用例に、手数料を当ててみます
トラッキングトレードのランディングページには、「過去、裁量トレードに比べ約10.7倍の利益幅を獲得したことがあります」という実績が載っています。その設定内容も一緒に公開されていて、条件はこうです。
そしてこの数字には、同じページに注意書きが付いています。「上記トラッキングトレードの数値は2022年1月5日〜2022年3月17日までの間、実際の取引と同じレートを使用したデモ口座での実績値(手数料とスワップポイントは考慮しておりません)です」。
隠されているわけではなく、公式が自分で明記しています。ただ、この一文を読み飛ばすと、67万円がそのまま手元に残る数字に見えてしまいます。
そこで、決済回数517回に手数料を当ててみます。1回の決済につき往復400円ですから、517×400で20万6,800円です。
| 手数料の条件 | 517回ぶんの手数料 | +670,722円から 差し引いた額 |
手数料が 占める割合 |
|---|---|---|---|
| 通常(往復400円) | 206,800円 | 463,922円 | 30.8% |
| 半額キャンペーン中(往復200円) | 103,400円 | 567,322円 | 15.4% |
| 口座開設から90日間(0円) | 0円 | 670,722円 | 0% |
通常の手数料なら、67万722円のうち20万6,800円が手数料。残るのは46万3,922円で、手数料は利益の30.8%を占めます。
半額キャンペーン中なら10万3,400円で15.4%。口座開設から90日間の無料期間中であれば0円です。
リピート型は、うまく噛み合うほど手数料も増えます
ここが裁量トレードとの一番の違いです。自分で判断して売買するなら、取引回数は自分で決められます。一方リピート型は、相場が動くたびに自動で売買が繰り返されるので、想定どおりに上げ下げが続くほど回数が増えます。
回数が増えることは、利益の側から見れば狙いどおりです。先ほどの運用例も、2ヵ月半で517回決済したから67万円になりました。けれど手数料は1回いくらの固定なので、同じ回数だけ積み上がります。利益と手数料が同じ回数で連動する、というのがこの仕組みのコスト構造です。
また、ポジション間隔を狭くすると約定の機会は増えますが、1回あたりの利食いは小さくなります。先ほどの表のとおり、間隔を詰めるほど手数料の比率は上がっていきます。「細かく拾う設定にすれば有利」とは限らない、という話です。
ちなみに運用例の設定は、想定変動幅600pipsをポジション間隔12.7pipsで割ると約47。その値幅の中で最大47本のポジションを同時に持ちうる設計だったことになります。リピート型は、含み損を抱えたポジションを持ち続けることが前提の注文方法です。
手数料は往復4銭。豪ドル円のスプレッドの約6.7倍にあたります
往復400円を1通貨あたりに直すと0.04円、つまり4銭です。これを為替の値幅に置き換えると、往復で4pips分。半額キャンペーン中なら2pips分になります。
この大きさを実感するには、スプレッドと並べるのが早いと思います。スプレッドは売値と買値の差で、FXでは実質的な取引コストとして扱われるものです。
| 通貨ペア | 午前8時〜翌午前4時 | 1万通貨だと | 午前4時〜午前7時 | 1万通貨だと |
|---|---|---|---|---|
| 米ドル/円 | 0.2銭 | 20円 | 4.2銭 | 420円 |
| ユーロ/円 | 0.5銭 | 50円 | 10.0銭 | 1,000円 |
| 豪ドル/円 (公式の運用例の通貨ペア) |
0.6銭 | 60円 | 10.0銭 | 1,000円 |
| 英ポンド/円 | 1.0銭 | 100円 | 17.5銭 | 1,750円 |
運用例の通貨ペアである豪ドル/円のスプレッドは0.6銭。1万通貨なら60円です。往復400円の手数料は、その約6.7倍にあたります。コストが二階建てになっていて、下の階(スプレッド)より上の階(手数料)のほうが大きい、という関係です。
実はこの点について、公式サイトのスプレッド解説ページに補足があります。「日本国内で提供されるFX取引では、取引手数料が無料のサービスが主流です。したがって、スプレッドがそのままFX取引に掛かるコストとなるケースがほとんどです。FXブロードネットでも取引手数料は0円※です」。そしてその※印にこう書かれています。「トラッキングトレードの手数料は10,000通貨当たり片道200円発生します」。
同じ会社の中でも、手で発注する取引は手数料0円、トラッキングトレードだけは別に手数料がかかる、ということです。
「90日間0円」の起算日は、あなたが取引を始めた日ではありません
新しく口座を開いた人は、トラッキングトレードの手数料が90日間無料になります。通常1万通貨あたり400円かかるものが0円ですから、先ほどの計算で言えば、この期間の売買にはコストの上の階が乗りません。
ただし、この90日をいつから数えるかに注意書きがあります。詳細ページの原文はこうです。
口座開設の流れは、申込みフォームの記入、本人確認書類の送付、そしてログイン情報の郵送、という順序だと公式に案内されています。つまり、書類が届くのを待っている時間や、入金して設定を考えている時間も、90日のうちに含まれることになります。実際に運用できるのは90日より短くなる、という前提で予定を立てるのが安全です。
自分の起算日は「口座開設完了のお知らせ」メールに書かれています。口座を開いたら、まずこの日付を確認しておくと計算が狂いません。
半額キャンペーンは、2026年9月30日までと書かれています
90日の無料期間とは別に、トラッキングトレードの手数料を半額にするキャンペーンが実施されています。公式のお得な情報ページに掲載されている対象期間は「2026年7月1日(水)〜9月30日(水)取引終了時」。半額なら1万通貨あたり往復200円です。
記載どおりであれば、10月以降は通常の往復400円に戻ります。先ほどの表で言えば、ポジション間隔12.7pipsの設定なら手数料の比率が15.7%から31.5%へ、ちょうど倍になる計算です。延長されるかどうかは公式の告知次第なので、始める時期を決める前に現在の記載を確認してください。
「最大60,000円キャッシュバック」の条件を、手数料と並べてみます
同じ期間に、口座開設のキャッシュバックも実施されています。最大60,000円という金額ですが、これは2つのキャンペーンの合計です。
トラッキングトレード側の条件である300万通貨は、1万通貨あたりに直すと新規注文300回分です。先ほどの運用例が2ヵ月半で517回決済していたことを思えば、設定と相場が噛み合えば届きうる水準ではあります。
ただ、その300回に通常の手数料を当てると300×400で12万円。受け取れるキャッシュバック30,000円は、その25%にあたります。キャッシュバックの金額だけで取引量を決めると、手数料のほうが大きくなる形になりかねません。
だから、試すなら最初の3か月に寄せるのが理にかなっています
ここまでの条件を並べると、ひとつだけ噛み合っている組み合わせがあります。手数料が無料になるのは口座開設完了日から90日間。キャッシュバックの判定期間は新規口座開設月の翌々月末まで。この2つは、ほぼ同じ長さで重なります。
つまり、トラッキングトレードを試すのであれば、この最初の3か月ほどの期間が、コストの条件としては一番良い状態だということです。無料期間が終わってから本格的に動かすと、同じ売買でも1万通貨あたり往復400円が乗ってきます。
もっとも、無料期間があるからといって取引量を増やす理由にはなりません。公式も「トラッキングトレードは利益を保証するのものではなく、損失が発生する場合もございます」と明記しています。手数料が0円でも、相場が想定と逆に動けば損失は出ます。無料の期間は、金額を大きくするためではなく、自分の設定がどう動くのかを確かめるために使うほうが理にかなっています。

「86.5%」と「10.7倍」は、計算のしかたが違います
ランディングページには、もうひとつ目を引く数字があります。「トラッキングトレードは86.5%以上で利益を出しています」という円グラフです。この数字の意味は、同じページの注記に書かれています。
注記によれば、これは2014年10月15日から2026年3月31日までに設定されたトラッキングトレードの「設定毎の利益実績」、つまり利益になった設定数を、利益になった設定数と損失になった設定数の合計で割った割合です。人数の割合でも、金額の割合でもなく、設定という単位で数えた勝率にあたります。
そして続きにこう書かれています。「設定毎の損益は、対象期間に確定した損益・スワップ・手数料、2025年12月31日時点の評価損益・累積スワップを含み、トラッキングトレード停止後に決済した確定損益は含みません」。
読み分けると、こうなります。
② ただし、まだ決済していない評価損益も含めて損益を判定している。
③ 一方で、トラッキングトレードを停止した後に決済した損益は含まない。
④ これに対し「10.7倍・+670,722円」の運用例は、デモ口座の数値で、手数料とスワップは考慮していない。
同じページに載っている2つの数字が、違う基準で計算されている、ということです。どちらも注記のとおりに読めば正確な数字ですが、並べて眺めると「86.5%の設定が67万円くらい稼いだ」という印象になりやすいので、それぞれの条件を確認しておくほうが安全です。
なお、同じページの「全ユーザーの62%がFX初心者」という数字にも注記があり、「2018年までの3年間にトラッキングトレードを利用したユーザーの内、投資経験が1年未満のお客様の割合」と書かれています。こちらは集計期間が2018年までのものです。
取引を始める前に、必ず確認しておくこと
ここまでコストの話をしてきましたが、FXで最初に確認すべきなのは手数料ではなく、損失の可能性のほうです。公式サイトに書かれている内容を、そのまま引いておきます。
とくにリピート型の注文は、値幅の中に複数のポジションを持ち続ける設計です。相場が想定した範囲から外れて一方向に動いた場合、含み損を抱えたポジションが積み上がった状態になります。口座資産に余裕を持たせることが必要だと公式も案内しています。
自分の設定でいくらかかるのかは、口座を開く前に計算できます
この記事の数字は2026年8月20日時点で公式サイトに掲載されていた内容です。手数料もキャンペーンも、会社の都合で変更・終了することがあると公式に明記されています。ポジション間隔をいくつにするかで手数料の比率は変わるので、自分が置きたい設定の数字を当てはめてから判断してください。同じ環境を無料のデモ取引で試すこともできます。
▶ 手数料とキャンペーンの条件を公式で確認する
※ 店頭FXは元本が保証された商品ではありません。証拠金を上回る損失が生じる可能性があります
まとめ
トラッキングトレードの手数料は、1万通貨あたり往復400円。口座開設から90日間は0円で、2026年9月30日までは半額の200円と案内されています。
この400円をどう評価するかは、金額ではなく、自分が設定するポジション間隔との比率で決まります。間隔12.7pipsなら利食い1,270円に対して31.5%。間隔を詰めるほど比率は上がります。
公式サイトの運用例が示す+670,722円という数字は、注意書きのとおりデモ口座のもので、手数料とスワップポイントを考慮していません。決済517回に手数料を当てれば20万6,800円。この一手間を入れてから、自分にとって見合う仕組みかどうかを判断してください。
店頭外国為替証拠金取引は、元本および利益が保証された金融商品ではありません。相場変動・金利変動により損失が発生する場合があり、レバレッジ効果により預託した証拠金の額を上回る損失が生じる可能性があります。取引手数料は、ブロードコースが1ロットあたり片道0円〜200円(税込)、ブロードライトコースが1ロットあたり片道0円〜20円(税込)です。取引レートには売付価格と買付価格の差(スプレッド)があります。取引に必要な証拠金額は各通貨のレートにより決定され、取引額の4%・5%・100%相当となります。ロスカットは損失を限定するものではありません。口座開設の申込みの際は、契約締結前交付書面等を熟読し、取引の仕組みとリスクを十分に理解したうえで、ご自身の判断と責任において取引してください。
株式会社FXブロードネット(金融商品取引業者)/登録番号:関東財務局長(金商)第244号/加入協会:一般社団法人 金融先物取引業協会(会員番号:1541)、一般社団法人 資産運用業協会(会員番号:011-01121)
※この記事の数字は2026年8月20日時点でFXブロードネットの公式サイト(ランディングページ、よくあるご質問、お得な情報、スプレッド一覧)に掲載されていた内容にもとづいています。手数料・スプレッド・キャンペーンの内容および期間は、予告なく変更または終了する場合があると公式に明記されています。取引の前には必ず公式サイトで最新の内容と契約締結前交付書面をご確認ください。本記事は特定の金融商品の取引を推奨するものではなく、投資の判断はご自身の責任において行ってください。なお本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
