くまポンは47都道府県に対応しています。公式サイトでも全国のエリアが選べます。
ただ、地方に住んでいる人がエリアを自分の県にして一覧を開くと、「思っていたより出てこないな」と感じることがあるはずです。
気のせいではありませんでした。くまポンが公開しているAPIで47都道府県すべてのクーポン件数を数えたところ、一番多い県と少ない県で"250倍"の差がありました。
この記事では、その実測値をそのまま出します。自分の県が今どのあたりにいるのかを見てから、使うかどうかを決めてください。

結論:どの県にも690件あるが、それは「お店に行く」タイプではない

くまポンの「47都道府県対応」は本当です。嘘はありません。どの県を選んでも、クーポンはちゃんと出てきます。
ただし出てくるものの中身が、県によって決定的に違いました。

先に結論(2026年8月12日時点の実測)
① 690件は、どの県からでも買えます
47都道府県すべてに共通して出てくるクーポンが690件あります。これは全国共通の枠で、どこに住んでいても同じものが見えます。
② その690件は、お店に行くタイプではありません
無作為に120件を調べたところ、エステ・リラクゼーション・ヘアサロン・ネイルは1件もありませんでした。ほとんどがオンラインで完結するものです。
③ 地元のお店に行けるクーポンは、県で250倍違います
共通枠を除いた数は、東京が3,752件、いちばん少ない15県は15件。しかもその15件も、中身は全国枠と同じオンラインのものでした。
✓ つまり、判断の分かれ目はここです
お住まいの県の数字が3桁あるかどうか。あれば地元のサロンやクリニックのクーポンが実際に並びます。無ければ、都市部に出る予定と合わせて考えることになります。

以下、実際の数字を全部出します。自分の県がどこにいるかだけ確認して、あとは飛ばしてもらって構いません。

地図とスマートフォンでエリアを選んでいるイメージ
地図とスマートフォンでエリアを選んでいるイメージ

どうやって数えたのか

「体感で少ない」では記事になりません。数えられる方法があったので、数えました。

どうやって数えたか
くまポンは誰でも使える公開APIを出しています(くまポンAPI beta・利用登録は不要)。エリアごとのクーポン一覧と、1件ずつの詳細が取れます。
エリアの枠は全部で49ありました。そのうち1つは「すべて」、1つは中身が0件の空枠だったので、実質47=都道府県ぶんです。この47のリストを突き合わせて、共通しているものと、その県にしか無いものを分けました。
※ 公式が高頻度のアクセスを禁じているため、0.3秒の間隔をあけて取得しています。この記事に載せているのは集計した数字だけです。

この方法だと、サイトを目視で数えるのと違って見落としや数え間違いが起きません。以下の数字はすべて、この方法で取得したものです。

47都道府県のクーポン件数(全部載せます)

「総数」はその県で取得できたクーポンの件数です。「共通枠を除いた数」は、そこから全国共通の690件を引いた残り。だいたいこれが"その県ならではのクーポン"の数になります。

47都道府県のクーポン件数(2026年8月12日時点)
都道府県 総数 共通枠を除いた数
東京 4,442 3,752
神奈川 1,883 1,193
千葉 1,690 1,000
埼玉 1,631 941
兵庫 1,573 883
京都 1,542 852
奈良 1,486 796
大阪 1,470 780
和歌山 1,459 769
岐阜 921 231
愛知 921 231
三重 917 227
福岡 813 123
岡山 777 87
宮城 744 54
静岡 744 54
北海道 743 53
沖縄 735 45
滋賀 728 38
栃木 726 36
熊本 723 33
群馬 721 31
富山 721 31
茨城 718 28
広島 717 27
愛媛 712 22
高知 712 22
石川 709 19
福島 708 18
鳥取 706 16
香川 706 16
長崎 706 16
青森 705 15
岩手 705 15
秋田 705 15
山形 705 15
新潟 705 15
福井 705 15
山梨 705 15
長野 705 15
島根 705 15
山口 705 15
徳島 705 15
佐賀 705 15
大分 705 15
宮崎 705 15
鹿児島 705 15
※ 「総数」はそのエリアで取得できたクーポンの件数、「共通枠を除いた数」はそこから全47都道府県に共通する690件を引いたものです。エリアをまたいで掲載されているクーポンがあるため、各県の合計は全国のユニーク件数(6,736件)とは一致しません。

上から見ていくと、東京が3,752件で突き抜けています。そこから首都圏と関西が続き、愛知・岐阜・三重で200台、福岡で123件。
そのあと急激に落ちて、下の15県は15件で横並びになります。東京と比べると、約250倍の差です。

関西の数字について奈良が1,486件で大阪の1,470件を上回っていたり、和歌山が1,459件あったりと、関西は県境をまたいで同じクーポンが掲載されているように見えます。ただ、その理由は公式に説明が無いため、ここでは推測しません。実際に選べる数として、この数字が出てくるという事実だけ記しておきます。

どの県にもある690件は、何なのか

全都道府県に共通して出てくる690件。これがどんなものなのかを確認しないと、「690件もあるじゃないか」で終わってしまいます。無作為に120件を取り出して、中身を調べました。

全国共通の690件から、無作為に120件を調べた結果
ジャンルの内訳
美容クリニック 103件(85.8%)/レッスン 11件(9.2%)/その他 6件(5.0%)。エステ・リラクゼーション・ヘアサロン・ネイルは1件もありませんでした。
エリアの表記
120件のうち115件が「全国」。残りも「全国・大阪」のような併記で、特定の店舗に行くタイプはほとんどありません。
出している事業者の数
120件を出しているのは47の事業者だけでした。1つの事業者が何件も出しています。店舗名に「オンライン診療クリニック」「オンラインクリニック」と入っているものが目立ちます。
価格帯も違います
共通枠の価格は中央値17,500円(最安880円・最高178,000円)。東京全体を調べたときの中央値9,800円より高めです。数千円で気軽に試す、という価格帯ではありません

整理すると、この690件は"オンラインで完結するタイプ"に寄っています。美容クリニックが85.8%を占めていますが、これは店舗に通うものではなく、オンラインで診療を受けて処方してもらう形式のものが中心です。
エステで施術を受けたい、マッサージに行きたい、髪を切りたい。そういう用途では、この690件は使えません。実際、エステもリラクもヘアサロンもネイルも、120件の中に1件もありませんでした。

オンライン診療のクーポンを検討する場合医療の内容にあたるため、この記事では個別のメニューについては扱いません。受けるかどうかは、必ず医師の診察と説明を受けたうえで判断してください。くまポンの公式FAQにも、購入後に必ずオンライン診療を受ける必要があり、診療後にクリニックから直接発送される流れだと記載があります。
この記事の数字は2026年8月12日のものです。
在庫は毎日入れ替わるので、実際のところは自分の県で開いて見るのが早いです。

くまポンで自分の県のクーポンを見る

最下位の15県に残る「15件」に、望みはあるか

「残り15件」に期待できるか、を確かめた
最下位グループの15県は、総数705件から共通枠690件を引いて15件が残ります。この15件が地元のお店なら、まだ望みがあります。中身を1件ずつ見ました。
結果は15件すべてがエリア表記「全国」でした。しかも佐賀・青森・鹿児島の3県で比べると、15件の中身が完全に同じです。地元の店舗は含まれていません。
ではなぜ690件の共通枠に入らなかったのか。調べると沖縄県がこの15件すべてを対象外にしていたためでした(北海道が3件、愛知・大阪が1件を対象外)。つまり実質的には43県で共通の枠です。
というわけで、この15県で「地元のお店に行けるクーポン」は実質ゼロ、というのが実測の答えです。

3県を比べて中身が1件残らず同じだった、というのが決定的でした。地元のお店なら、県ごとに違うものが出てくるはずです。同じということは、地域と関係のない枠だということになります。

都道府県ごとの件数を比較しているイメージ
都道府県ごとの件数を比較しているイメージ

逆に、数字が3桁ある県では何が並ぶのか

3桁あると、どうなるか(福岡の123件を見た)
福岡は共通枠を除いて123件。ここから無作為に20件を取り出して、中身を確認しました。
20件のうち17件が県内の店舗でした。天神・博多・小倉・六本松などの地名が入っていて、美容クリニック、エステ、マッサージ、パーソナルジム、ヘアサロンと種類も分かれています。残り3件は全国枠と同じオンラインのものです。
つまり「共通枠を除いた数」は、おおむね地元で来店できるクーポンの数と考えて差し支えありません。完全にイコールではありませんが、目安にはなります。この数字が3桁あるかどうかが、実用になるかの分かれ目です。

福岡で123件。これが多いか少ないかは人によりますが、少なくとも"近所のお店が見つかる可能性がある"水準です。東京の3,752件になると、駅ごとに選べるレベルになります。

地元に無くても、使う方法はあります

ここまで読んで「じゃあ自分の県では無理か」となった方へ。くまポンは住所で購入が制限されるわけではありません。

都市部に出る予定があるなら、話は変わります
くまポンのクーポンは住んでいる場所で買うものが決まるわけではありません。エリアを東京や大阪に切り替えれば、その地域のクーポンをそのまま買えます。
⚠ ただし有効期限に注意してください。くまポンのクーポンは調べたかぎりほぼすべてが購入日から90日です。出張や帰省の予定が3か月より先なら、買うのはその時期が近づいてからにしたほうが安全です。買ったあとのキャンセル・返金はできません。
もうひとつ、予約は買ったあとにしかできません。滞在日程が決まっているなら、買う前にその店舗へ電話して、その日に空きがあるかを確認しておくのが確実です。
あわせて読みたい

くまポンは予約より先に買う仕組み。90日の有効期限と、返金できない範囲を購入前に整理する

買う前に確認しておきたい条件(予約の順番・返金の範囲・表示価格の外にかかる費用)をまとめています。

まとめ:見るべき数字は「共通枠を除いた数」だけです

くまポンが47都道府県に対応しているのは事実です。ただ、対応しているかどうかと、自分に使えるかどうかは別の話でした。判断の材料になるのは、共通枠を除いた数がいくつあるか。それだけです。

自分の県で使えるかどうかの判断のしかた
✓ 共通枠を除いた数が3桁ある県
東京・神奈川・千葉・埼玉・兵庫・京都・奈良・大阪・和歌山・岐阜・愛知・三重・福岡。地元のお店のクーポンが実際に並びます。普通に使えます。
⚠ 2桁の県
岡山・宮城・静岡・北海道・沖縄あたりから下。数は少ないですが、地元のものが無いわけではありません。一覧を開いて、通える場所にあるかどうかを見る価値はあります。
✕ 15件の県
青森・岩手・秋田・山形・新潟・福井・山梨・長野・島根・山口・徳島・佐賀・大分・宮崎・鹿児島。地元で来店できるクーポンは実質ありません。都市部に出る予定と合わせて考えるほうが現実的です。

念のため書いておくと、これはくまポンの手抜きではありません。美容クリニックやエステの店舗そのものが都市部に集中しているので、掲載される数がこうなるのは自然なことです。同じことは、この種のサービス全般に当てはまります。
大事なのは、期待して登録してから気づくのではなく、先に自分の県の数を見ておくことだと思います。

まずは自分の県を開いて、数を見てください
地元のお店のクーポンが並ぶ県なら、そのまま使えます。
並ばない県でも、出張や帰省でエリアを切り替えて買うという手があります。
そのときは有効期限90日買ってから予約する順番だけ、忘れないでください。

くまポン byGMO でエリアを選ぶ

※ 件数・価格・条件は2026年8月12日時点で確認したものです。在庫は毎日入れ替わります。

※この記事の数字は、くまポンが公開しているAPIから2026年8月12日に取得したデータを集計したものです。在庫は毎日入れ替わるため、現在の件数とは異なります。また、オンライン診療で提供される医療の内容については扱っていません。