先に結論を書きます。
MySCUE(マイスキュー)の会員登録は無料です。有料プランはありません。ただし、登録するにはイオンの共通ID「iAEON(アイイオン)」のアカウントが必要です。
公式の会員プランのページにも、こう添えられています。
「※会員登録はiAEONでの登録になります。」——つまり、MySCUEだけのIDを作って終わり、という形にはなっていません。
そしてもう一つ。MySCUEの説明を読むと、iAEONの条件として"SMSを受信できる携帯電話番号"が挙げられています。ここで「うちの親はスマホを持っていないから無理か」と諦める人がいます。
ですが、iAEON側の公式FAQには別の道が用意されています。これは意外と知られていません。
この記事では、なぜ無料なのにイオンのIDが要るのか、登録しない場合にどこまで使えるのか、そして携帯番号が使えない場合にどうすればいいのかを、MySCUEとiAEON、両方の公式ページに書かれている内容だけで整理します。
結論:料金はかからない。でもiAEONのアカウントは要る
MySCUEは、家族や身近な人の介護・サポートをしている人——公式の言葉で言えば「ケアラー」——のための情報サイトです。運営はイオンリテール株式会社。介護の記事を読んだり、経験者や専門家に質問したり、同じ立場の人が集まるコミュニティに参加したりできます。
まず料金の話から片付けます。
公式の「会員プラン」ページを開くと、比較表の列は2つしかありません。
「非会員」と「MySCUE会員(無料)」です。
つまり、上位の有料プランというものが用意されていません。無料会員になったあとで課金を迫られる構造にはなっていない、ということです。MySCUE編集部の記事にも「登録料はかかりません」とはっきり書かれています。
そのうえで、同じ会員プランのページの下にはこう添えられています。
「※会員登録はiAEONでの登録になります。」
ログインページにも「※ご利用いただくにはiAEON(アイイオン)のアカウントが必要となります。」とあります。
ここが、この記事で一番伝えたい点です。
登録しないと、どこまで使えるのか
「とりあえず記事を読みたいだけ」という人は、実は登録しなくてもかなりの部分が使えます。ここを先に確認しておくと、自分に登録が必要かどうかを判断しやすくなります。
| できること | 登録しない場合 | MySCUE会員(無料) |
|---|---|---|
| 記事を読む | 一部制限あり | 制限なし |
| 経験者への相談・質問 | 読むだけ | 投稿できる |
| 専門家・パートナー企業への質問 | 投稿内容を読むだけ | 投稿できる |
| コミュニティ | 読むだけ | 参加・立ち上げ |
| SCUERブログ | 読むだけ | コメント・自分で書く |
| イベントのアーカイブ動画 | 見られない | 見られる |
表を見ると、境目がはっきりしています。
読むだけなら、ほとんど登録は要りません。相談・質問のコーナーも、他の人が書いた投稿を読むだけなら非会員のままで大丈夫です。
登録が必要になるのは、自分から発信する側に回るときです。質問を投稿する、コミュニティに入る、ブログにコメントする——このあたりから会員限定になります。
「一部制限あり」が地味に効いてくる
ただし、記事の閲覧が非会員だと「一部制限あり」となっている点には注意が必要です。
MySCUE編集部の記事では、会員のメリットとして「会員限定記事へのフルアクセス」が挙げられています。
つまり、読み物として使い倒したい人ほど、途中で会員限定の壁に当たる可能性がある、ということになります。

なぜ介護の情報サイトにイオンのIDが要るのか
公式に「iAEONで登録します」とは書かれていますが、なぜそうしているのかまでは説明されていません。ただ、iAEONが何なのかを知ると、事情はだいたい見えてきます。
iAEONはMySCUE専用のIDではない
iAEONは、イオングループの各種サービスを1つのログインIDで使えるようにした共通の会員制度です。運営しているのはイオンスマートテクノロジー株式会社で、MySCUEを運営するイオンリテールとは別の会社になります。
WAON POINTを貯める、AEON Payで支払う、イオンネットスーパーで買い物をする——こういったものが同じIDにぶら下がっています。MySCUEは、その並びに後から加わったサービスの1つ、という位置づけです。
実際、iAEONのアプリを入れると「イオンのサービス」の一覧にMySCUEのアイコンが並ぶ、とMySCUE編集部の記事で説明されています。
MySCUE専用のIDを別に作る設計にしなかったのは、グループ全体で1つのIDに寄せる方針があるからだと考えると筋が通ります。
その代わり、登録の1画面目で同意するものが多い
この設計には、利用者側から見た副作用があります。
MySCUEの登録ボタンを押すと、イオンの認証画面に移動して、最初に規約の同意を求められます。そこに並んでいるのは、MySCUEの規約だけではありません。
介護の記事を読みたいだけの人からすると、WAON POINTの規約まで出てくるのは唐突に感じるかもしれません。
ですが、これは「MySCUEが余計な情報を取っている」というより、イオングループ共通のIDを作る手続きをそのまま通っているからです。
携帯番号がない・SMSが使えない場合はどうするか
ここが、この記事で一番書きたかったところです。
MySCUE編集部の記事には、iAEONを利用するための条件としてこう書かれています。
「SMSを受信可能な携帯電話番号(050で始まる番号を除く)をお持ちであること」
これを読むと、携帯を持っていない人は登録できないように見えます。実際、親御さん本人に登録してもらおうとして、ここで諦めるケースがあると思います。
iAEON側の公式FAQには、別の道が書かれている
ところが、iAEON公式の「よくある質問」を開くと、「携帯電話を持っていない場合、iAEON会員の新規登録はできますか。」という項目があります。
その回答が、これです。
「携帯電話番号をお持ちでない場合や、携帯電話番号にSMS機能がない場合、メールアドレスをログインIDとしてiAEON会員の新規登録が可能です」
つまり、携帯番号がなくてもiAEON会員にはなれます。
ただし、同じ回答に条件が続いています。
店頭でスマホをかざしてWAON POINTを貯めるような使い方をしたいなら、携帯電話番号で登録する必要があります。
| 手元にあるもの | iAEON会員になれるか | 公式の記載と注意点 |
|---|---|---|
| SMSが受け取れる携帯電話番号 | なれる | これが基本形。番号を登録してSMS認証を行う。アプリでもブラウザでも登録できる |
| 携帯電話番号がない/SMS機能がない | なれる(条件あり) | 「メールアドレスをログインIDとしてiAEON会員の新規登録が可能です」。ただしiAEONアプリは使えなくなる |
| 050で始まる番号だけ | 番号としては不可 | MySCUEの記事に「050で始まる番号を除く」と明記。メールアドレスでの登録に回ることになる |
| 固定電話だけ | ログインIDにはできない | ログインIDには使えない。ただし後から入力する「お客さま情報」の電話番号欄は固定電話でも可 |
MySCUEはブラウザで読むウェブサイトなので、アプリが使えないことがそのままMySCUEを使えないことを意味するわけではありません。
ただし——ここは正直に書いておきます。
親御さんの分を代わりに手続きするなど、確実に済ませたい事情があるなら、先にMySCUEの問い合わせフォームか、iAEONコールセンター(0570-088-668/9:00~18:00・年中無休・ナビダイヤルで通話料は有料)に確認してから進めるほうが安全です。
現実的な落としどころとしては、次のどちらかになると思います。
ケアラー本人が自分のスマホで登録して使う——これが一番素直です。MySCUEはそもそも"介護をする側"のためのサイトなので、介護される側の親御さんに登録してもらう必要はありません。
もう1つは、親御さん自身にも使ってもらいたい場合です。その場合だけ、上のメールアドレス登録の話が効いてきます。
登録の手順(アプリを入れなくてもできます)
「アプリを入れないと登録できないのでは」と身構える人がいますが、そんなことはありません。
iAEON公式のよくある質問では、新規会員登録の方法が【アプリから】と【ブラウザから】の2通りで案内されています。パソコンだけで完結させることもできます。
MySCUEのログインページを開く
「iAEON会員ではない方=新規会員登録に進む」を選びます。すでにiAEONを使っているなら、逆側の「ログインしてご利用登録に進む」だけで済みます
規約に同意する
イオンの認証画面に移ります。iAEONとWAON POINT、そしてMySCUEの規約がまとめて表示されます
IDを登録して認証する
携帯電話番号を登録してSMSで届く認証コードを入力します。番号が使えない場合はメールアドレスでの登録になります
パスワードを設定して完了
ログインパスワードを設定すると登録完了です。あとはMySCUE側の利用登録に進みます
登録する前に知っておきたい2つのこと
特典のポイント数は時期によって変わる
MySCUEでは新規会員登録の特典としてWAON POINTなどがもらえる、と案内されています。ただし、金額をあてにして登録するのはおすすめしません。
MySCUE編集部の記事に、こう注記されているからです。
「MySCUEの新規会員登録による特典は時期によって内容が異なりますため、MySCUEのウェブサイトのトップページなどでご確認ください」
他のサイトで「◯◯ポイントもらえる」と書かれていても、それが今も同じとは限りません。登録前に公式のトップページで確認してください。
やめるときのほうが少し面倒
もう1つは退会の話です。無料のサービスなので気軽に始めていいのですが、iAEON会員そのものを退会する場合は、少しだけ注意点があります。
退会後もポイントを使いたい場合は、退会する前にイオンカードやWAON POINTカードなどへ「ポイントおまとめ」をしておく必要があります。そして「退会後に再登録しても、WAON POINTおよび、WAON POINTを含むご利用になったサービスの履歴も戻りません」と明記されています。
なお、メールマガジンの配信停止は、退会とは別に自分で手続きする必要があるとも案内されています。
とはいえ、これはiAEON会員そのものを退会する場合の話です。MySCUEを使わなくなっただけなら、ログインしなければいいだけなので、そこまで身構える必要はありません。
それで、登録する価値はあるのか
ここは正直に書きます。「イオンのIDを作ってまで登録する必要があるか」は、今あなたが介護のどの段階にいるかで変わります。
まだ何も始まっていない
登録は急ぎません。まずは非会員のまま記事を読んで、サイトの雰囲気が自分に合うか確かめれば十分です
聞きたいことが出てきた
ここが分かれ目です。質問の投稿は会員限定なので、登録する意味がはっきり出てきます
気持ちの置き場所が欲しい
コミュニティへの参加も会員限定です。同じ立場の人と話したいなら登録側になります
介護の情報が厄介なのは、必要になる時期が突然やってくることです。親が倒れてから調べ始めると、制度の名前を調べるだけで一日が終わります。
その意味では、差し迫っていない今のうちに入口だけ作っておく——という使い方が、この手のサービスとは相性がいいと思います。無料で、有料への切り替えを迫られる仕組みもないので、作っておいて損をする部分が見当たりません。
逆に、イオングループのIDを増やしたくないという理由があるなら、無理に登録せず読むだけで使うのも十分ありです。記事は一部制限があるとはいえ、非会員でも読めます。
まとめ
長くなったので、要点だけ残します。
「無料と書いてあるのに、登録ボタンを押したらイオンのアカウント作成画面が出てきた」——
この段差でつまずく人が多いはずだと思って、この記事を書きました。
料金がかかるわけでも、カードを作らされるわけでもありません。イオングループ共通のIDを1つ作る、それだけの話です。そこさえ分かっていれば、迷う場面はないと思います。
会員特典の内容や登録の条件は変更されることがあるため、登録の前に必ず公式ページで最新の情報を確認してください。
また、この記事は介護そのものについて医療的・法的な助言をするものではありません。具体的な制度の利用については、お住まいの自治体の窓口や地域包括支援センターにご相談ください。
条件に納得できたなら、登録はそのまま進められます
MySCUEの会員登録に費用はかかりません。かかるのは、iAEONのアカウントを用意する手間だけです。すでにイオンのアプリを使っている方なら、そのIDでログインするだけで終わります。介護は「知りたくなってから調べ始めると遅い」種類の分野なので、まだ差し迫っていない今のうちに入口だけ作っておくのは、悪くない使い方だと思います。
▶ MySCUEを見てみる(無料)
※ 会員登録にはiAEONのアカウントが必要です。新規登録の特典は時期によって変わります
