先に結論だけ書きます。
楽天競馬を使うには、楽天銀行の口座が必要です。手持ちの銀行では登録できません。
公式のFAQにも、こう書かれています。
「楽天銀行以外の金融機関、クレジットカードやデルカなどでの決済はできません」——つまり、ゆうちょでも、三菱UFJでも、クレジットカードでもダメだということです。
ここで多くの人が次に考えるのが、"楽天ポイントやPayPayからチャージできるなら、口座は要らないのでは?"という抜け道です。
結論を言うと、これは抜け道になりません。理由は記事の中で説明します。
この記事では、なぜ楽天銀行だけなのか、口座を作らずに地方競馬の馬券を買う方法はあるのか、そして口座を作ってまで楽天競馬を選ぶ意味があるのかを、公式FAQと公式のお知らせに書かれている内容だけで整理します。
結論:楽天銀行の口座がないと登録できません
楽天競馬の公式FAQ「楽天競馬会員になるには」には、必要なものが3つ挙げられています。
そのうちの1つが、はっきりと「楽天銀行の口座」です。
つまり楽天銀行の口座は、あれば便利というものではなく、無いと入口に立てないものです。
そして決済についてのFAQには、こう書かれています。
「楽天銀行以外の金融機関、クレジットカードやデルカなどでの決済はできません」
ゆうちょ銀行も、三菱UFJ銀行も、地方銀行も対象外です。楽天カードを持っていても関係ありません。カード決済という選択肢自体がありません。
| 支払いに使いたいもの | 楽天競馬で使えるか | 公式の記載 |
|---|---|---|
| 楽天銀行 | 使える | 入金は手数料無料。登録時にこの口座を紐づける |
| ゆうちょ・都市銀行・地方銀行など | 使えない | 「楽天銀行以外の金融機関……での決済はできません」 |
| クレジットカード | 使えない | 同上。楽天カードであっても対象外 |
| デルカ | 使えない | 同上。名指しで対象外と書かれている |
| 楽天ポイント・PayPay | 買えるが出せない | チャージして馬券は買える。ただし精算(出金)はできない |
なぜ楽天銀行だけなのか
公式に「他行は不可」と書かれてはいますが、その理由までは書かれていません。ただ、入出金の仕様を並べると、事情は見えてきます。
入金も精算も、その口座との間だけで完結する設計になっている
楽天競馬への入金は、100円から9,990,000円まで100円単位で、手数料はかかりません。1日99回まで入金できます。
精算(出金)も、登録した銀行口座への一本道です。しかも「登録銀行へ精算」を押すと残高が全額戻る仕様で、公式FAQには「指定した金額のみを精算することはできません」と明記されています。
レースの直前に何度も入金して、終わったらまとめて戻す——という使われ方を前提にすると、1回ごとに振込手数料や着金の待ち時間が発生する外部の銀行では、この作りは成立しません。
手数料無料・回数無制限に近い入金を成り立たせるために、同じグループ内の銀行に限定している、という構造だと考えると筋が通ります。

「楽天ポイントやPayPayでチャージすればいいのでは?」が通用しない理由
楽天競馬には、楽天ポイントやPayPayから資金をチャージする仕組みがあります。チャージした分は「投票マネー」という専用の電子マネーになり、馬券の購入に使えます。
ここまで読むと、口座がなくても馬券は買えそうに見えます。実際、買うだけなら買えます。問題はそのあとです。
チャージした分は、そのままでは出金できない
公式FAQ「精算ができない」には、理由の1つとしてこう書かれています。
「楽天ポイント、PayPayからチャージした投票マネーはそのまま精算することができません」
現金として受け取るには、その投票マネーで馬券を購入し、的中するか返還されて払戻金が発生する必要があります。つまり、一度レースを通さないと外に出せません。
しかも180日で失効する
もう1つ、期限があります。
公式FAQ「投票マネーとは何か」には「投票マネーは進呈後180日経過すると失効いたします」とあります。
使わずに置いておくと消えます。"とりあえずポイントを移しておく"という使い方には向きません。
整理すると、チャージは"楽天銀行の代わり"ではありません。
口座を持っている人が、余ったポイントを馬券に回すための追加の入口です。
そもそも会員登録の時点で楽天銀行の口座情報を求められるので、チャージ機能にたどり着く前に止まります。
楽天銀行を作りたくない場合の選択肢
地方競馬の馬券をネットで買えるサービスは、楽天競馬だけではありません。口座の条件は、サービスごとにかなり違います。
| サービス | 使える金融機関 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天競馬 | 楽天銀行のみ | 馬券購入で楽天ポイントが貯まる。ポイントを馬券購入に充てられる |
| オッズパーク | 指定銀行のほか、指定外でもペイジー経由でほぼ全ての金融機関 | 口座の縛りが最もゆるい。競馬のほか競輪・オートレースも扱う |
| SPAT4 | 複数の金融機関に対応(詳細は公式で要確認) | 南関東4競馬場の主催者が運営する公式サービス |
口座を増やしたくないという理由だけで悩んでいるなら、オッズパークが現実的です。
指定銀行に該当しない金融機関の場合でも「すぐかえーる会員」という枠があり、ペイジー(Pay-easy)を使ってほぼ全ての金融機関から入金できます。
一方で、楽天のサービスを普段から使っている人にとっては、楽天銀行の口座があること自体が損になりにくいのも事実です。口座の開設・維持に費用はかかりませんし、楽天競馬以外の場面でも使えます。
"口座を1つ増やすのが嫌かどうか"だけで決めていい部分だと思います。
口座を作ってまで楽天競馬を選ぶ意味はあるのか
ここは正直に書きます。「楽天ポイントがザクザク貯まるから」という理由で期待しているなら、その前提は2026年に大きく変わりました。
2026年2月から、ポイント還元に上限が設けられた
楽天競馬は2026年1月26日に「広告・宣伝指針」改定に伴うサービス変更を公表しています。
ギャンブル依存症対策として公営競技の業界全体で指針が見直されたことによるもので、楽天競馬に限った話ではありません。
変更の内容は、2026年2月1日から還元率に上限が設定されたというものです。一部の対象レースで最大5%、その他のレースは原則1%になりました。
購入額に応じてランクが上がる制度も終了している
買えば買うほど還元率が上がる「ポイント大盛りプログラム」も廃止されました。
判定期間は2026年3月31日まで、還元の対象は2026年4月30日の購入分までで、すでに終了しています。
あわせて2026年4月1日からは、南関東4競馬場と対象2地区の+1%還元も廃止されています。
そのうえで、楽天競馬に残っている利点を挙げるとこうなります。
入出金が完結している
楽天銀行との間で手数料無料。100円単位で1日99回まで入金でき、精算も登録口座へ直接戻る
ポイントを馬券に使える
貯まった楽天ポイントは1ポイント1円相当で馬券購入に充当できる。他の楽天サービスでも使える
全場のレース映像が見られる
地方競馬の全開催場のオッズ・出馬表・レース映像を1つのサイトで扱える
逆に言えば、還元率の高さを決め手にする段階ではなくなりました。
楽天経済圏を普段から使っていて、ポイントの出口が増えるのが嬉しい人には合います。そうでないなら、口座の条件がゆるいサービスを選んだほうが素直です。
楽天競馬を始める場合の順番
口座が無い状態から始めるなら、手順は3つです。途中で止まりやすいのは2番目なので、そこだけ先に片付けてください。
楽天会員に登録する
楽天市場などですでにアカウントがあれば、それがそのまま使えます。新規なら無料で作れます
楽天銀行の口座を開設する
ここに数日かかります。口座情報が手元に届き、ログインパスワードと暗証番号を設定するまでが必要です
楽天競馬に会員登録する
楽天会員IDでログインし、基本情報と入金に関する情報を登録します。入会費・年会費はかかりません
なお、混雑時は入金処理に数十分かかることがあると公式が案内しています。特にダートグレード競走のような注目レースの当日は、発走の直前に入金しようとすると間に合わない可能性があります。
まとめ
長くなったので、要点だけ残します。
「楽天銀行が必須」という条件は、調べずに登録画面まで進んでから気づくと、そこで手が止まってしまう種類の条件です。
先に口座の準備から始めるか、口座の縛りがないサービスに切り替えるか——判断できる材料はこの記事に出し切ったつもりです。
馬券の購入は必ず自分の生活に影響が出ない範囲の金額で行ってください。のめり込みや、生活費・借入金にまで手が伸びていると感じたときは、お住まいの都道府県の精神保健福祉センターなどに相談窓口があります。
口座の条件に納得できたなら、登録はそのまま進められます
楽天競馬の会員登録そのものに費用はかかりません。楽天銀行の口座と、楽天会員のIDさえ手元にあれば手続きは完結します。逆に、口座をこれから作る場合はそこに数日かかるので、レースの日程から逆算して先に済ませておくほうが確実です。
▶ 楽天競馬の公式サイトを見る
※ 20歳以上の方のみ利用できます。楽天競馬で買えるのは地方競馬の馬券です
