先に結論です。
楽天カードの券種を切り替えると、"家族カードは使えなくなり、ETCカードはそのまま使える"という、少しややこしい分かれ方をします。
同じ付帯カードなのに扱いが逆なのは、家族カードが本カードのカード番号にひもづいているからです。
そして家族カードは自動では作り直されません。新しいカードが届いたあとに、本カード会員が改めて申し込む必要があります。
この記事では、楽天カードの公式FAQと公式ガイドの記載をもとに、切り替えで"引き継がれるもの"と"自分で手続きが要るもの"を分けて整理します。
対象は、年会費無料のカードからゴールドやプレミアムへ移るような、カードの種類が変わる切り替えです。
結論:ETCカードは使えて、家族カードは使えなくなります
楽天カードの券種を切り替えると、いまの付帯カードのうちETCカードは何もしなくてもそのまま使えます。一方で家族カードは、新しいカードを受け取った時点で使えなくなります。
どちらも同じ"本カードに付いているカード"なので、同じ扱いだろうと考えてしまいがちなところです。
公式FAQでは、家族カードについてこう書かれています。
"家族カードをご希望の場合、新しいカードが届きましたらお申し込みをお願いいたします"。
つまり、切り替えを申し込んだだけでは家族カードは付いてきません。本カードが届いてから、あらためて申し込む手順が要ります。
理由は単純で、カード番号が変わるからです
券種が変わる切り替えでは、カードが新しく発行し直されます。このとき変わるのは、カード番号だけではありません。
楽天ポイントカード番号とEdy番号まで変わる点は、あまり知られていません。店頭でポイントカードとして提示していた場合、新しいカードでは番号が別のものになります。
家族カードは本カードのカード番号にひもづいて発行されているため、本カードの番号が変わると、そのままでは成立しなくなります。これが"使えなくなる"の中身です。
なお旧カードが使えなくなるタイミングは、切り替えを申し込んだ瞬間ではありません。公式には"新しいカードの請求データが弊社に届いたタイミングで、旧カードはご利用できなくなります"と書かれています。新しいカードが届くまでの間は、旧カードで支払いができる状態が続きます。
引き継がれるもの、手続きが要るもの
切り替えで何が起きるかは、公式ガイド「カードの切り替えのご注意点」に"継続するもの"と"変更やお手続きが必要なもの"として整理されています。読者の方が困りそうなものを抜き出して並べ直したのが次の表です。
| 項目 | 切り替え後 | 補足 |
|---|---|---|
| ETCカード | そのまま | 手続き不要 |
| 保有ポイント | そのまま | 自動的に引き継がれる |
| 未清算の利用残高 | そのまま | 新カードの残高へ自動移行 |
| 引き落とし口座 | そのまま | 同じ口座を引き継ぐ |
| 自動リボ・支払いコース | そのまま | 登録内容を引き継ぐ |
| 家族カード | 再申し込み | 届いてから楽天e-NAVIで申し込む |
| Edy残高 | 要対応 | 自動移行されない。使い切るか残高移行 |
| Edyオートチャージ | 要対応 | 自分で解除し、新カードで再設定 |
| Apple Pay / Google Pay | 再登録 | 自動登録されない |
| 楽天ペイ | 要対応 | 新カードのセキュリティコードを入力 |
| 本人認証サービス | 再登録 | 登録内容は引き継がれない |
| 携帯・公共料金などの登録 | 要対応 | 各社ごとに変更。自動で変わる先もある |
| ご利用可能枠 | 再審査 | 増えないことも、減ることもある |
口座やポイント、リボの設定といった"お金まわりの土台"は引き継がれます。引き落とし口座を登録し直す必要はありませんし、貯めた楽天ポイントが消えることもありません。
手間が発生するのは、カード番号を外部に登録していたものです。登録先が多い人ほど作業量が増えます。
家族カードを使い続けるには、届いてから申し込み直す
見落とされやすいのが4番目です。家族カード会員が携帯料金やサブスクの支払いに使っていた場合、その変更手続きは本カード会員では代行できません。
公式にも"家族カード会員様が継続的なお支払いを契約されている場合は、自動的に新しいカード情報へ変更はいたしかねます"と明記されています。家族カード会員ご自身に手続きしてもらう必要があります。
ゴールド・プレミアムでは家族カードが有料になります
もうひとつ、切り替えで変わるのが家族カードの年会費です。通常の楽天カードなら家族カードは永年無料ですが、ゴールドとプレミアムでは1人につき年会費がかかります。
| カードの種類 | 本カードの年会費 | 家族カードの年会費 |
|---|---|---|
| 楽天カード | 永年無料 | 永年無料 |
| 楽天ゴールドカード | 2,200円 | 550円 / 1人 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 550円 / 1人 |
家族カードを2枚発行しているなら、ゴールドに切り替えた時点で本カード2,200円に家族カード1,100円が乗り、年間3,300円になります。上位カードの特典と、この増分を並べて考えるのが現実的です。
利用可能枠は再審査です。増えるとは限りません
上位カードに切り替えれば利用可能枠も上がる、と思われがちですが、公式の書き方はもう少し慎重です。
"新しいカードの作成に際し、所定の審査がございます。審査の結果、お申し込みのご希望に沿えない場合がございます"。
"ご利用可能枠は審査により決定いたします。また、カード切り替え後もご利用可能枠に変更がない、もしくは減枠となる場合がございます"。
つまり、切り替えそのものが通らない可能性も、枠が据え置きになる可能性も、枠が減る可能性も、いずれも公式に想定されています。現在の枠を前提に大きな支払いを予定している場合は、注意が必要です。
また、旧カードで一時的な増枠を使っていた場合、その利用期間中であっても切り替え後のカードでは使えません。
見落としやすいのは、スマホの中の設定です
物理カードの入れ替えは目に見えるので忘れませんが、スマホに登録した決済手段は忘れがちです。
Apple Pay・Google Pay
新しいカードの情報は自動登録されません。カードが届いたら、自分のデバイスから登録し直す必要があります
楽天ペイ
楽天会員情報のカード情報と連動しています。新しいカードのセキュリティコードを入力し直してください
本人認証サービス
旧カードの登録内容は引き継がれません。ネットショッピングの認証でつまずく前に登録しておくと安心です
Edyオートチャージ
先に解除の手続きをして、2日ほど置いてから残高を使い切ります。新しいカードでは再設定が必要です
Edyの残高は自動では移りません。使い切ってから旧カードを裁断するか、専用機器で新しいカードへ移行します。旧カードのEdy残高で支払った分は、楽天Edyのポイント進呈の対象外になる点も公式に書かれています。
まとめ:作業を減らしたいなら、先に棚卸しを
切り替えそのものは難しくありません。面倒なのは、カード番号を登録していた先をひとつずつ直していく作業のほうです。
特に家族カードは、本カードが届く、申し込む、家族カードが届く、家族が自分で登録を直す、という段取りになります。先に伝えておくだけで、家族の混乱はかなり減らせます。
そのうえで、上位カードの年会費と特典が自分の使い方に見合うかどうかを確かめてから決めるのがよいと思います。年会費や特典の内容は変更されることがあるので、最新の条件は公式サイトで確認してください。
切り替える前に、年会費と特典を公式で確かめてください
上位カードは年会費がかかります。楽天ゴールドカードは2,200円(税込み)、楽天プレミアムカードは11,000円(税込み)です。特典の内容や年会費は変更されることがあり、この記事の内容も2026年8月時点のものです。申し込む前に、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
▶ 楽天カードの券種と年会費を公式サイトで見る
※ 切り替えには所定の審査があります。審査の結果、ご希望に沿えない場合があります
※本記事は2026年8月時点の楽天カード公式サイトおよび公式FAQ(FAQ No.8244・2026年6月30日更新/「カードの切り替えのご注意点」)の記載をもとに作成しています。手続きの内容・年会費・特典は変更されることがあります。実際のお手続きの前に、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
