先に結論を書きます。
青色申告承認申請書の期限を過ぎてしまった1年目は、その年分は白色申告になります。
そのときのソフトは、やよいの白色申告 オンラインの「フリープラン」で足ります。0円のまま、確定申告書の作成からe-Taxまでできます。
ここで気をつけたいのが、同じ白色申告でも「ベーシックプラン1年間無料」を選んだ場合です。
弥生の料金ページでは、白色のこのキャンペーンを使った人は、翌年に青色申告オンラインへ移るときの「初年度無料」の対象外とされています。
翌年から青色申告に切り替えるつもりの人ほど、1年目はフリープランで済ませるのが筋です。
この記事では、国税庁と弥生の公式情報だけで、その理由と段取りを整理します。
申請が間に合わなかった年は、白色申告になる
青色申告で確定申告するには、前もって税務署へ「所得税の青色申告承認申請書」を出しておく必要があります。
年の途中で開業した人の期限は、開業日から2か月以内です。
この期限を過ぎると、その年分は青色申告では出せず、白色申告になります。
たとえば2026年10月1日に開業して申請を出しそびれた人の期限を並べると、こうなります。
| 2026年10月1日に開業し、青色の申請を出しそびれた場合 | 期限 |
|---|---|
| 2026年分の青色申告承認申請書 | 2026年12月1日(火)=過ぎた |
| 2026年分の確定申告(白色) | 2027年3月15日(月) |
| 2027年分から青色にするための申請書 | 2027年3月15日(月) |
| 青色申告オンラインの初年度無料の申込 | 2027年3月15日(月)まで (2026年10月10日時点の案内) |

1年目を白色で出すことは決まっていても、2年目からはまだ青色にできます。
そのための申請書の期限は、2027年分なら2027年3月15日。1年目の確定申告の期限と同じ日です。
そして2026年10月10日時点では、やよいの青色申告 オンラインの初年度無料キャンペーンも2027年3月15日までの申込分が対象です。
1年目のソフト選びを間違えると、この3つ目が使えなくなります。
青色申告承認申請書の期限の数え方は開業届の期限は延びた。でも青色申告は2か月のままに、2年目から使う青色申告ソフトの契約期間はやよいの青色申告オンラインの初年度無料はいつまで?にまとめています。
白色申告でも、帳簿づけはしなければならない
白色申告なら帳簿はいらない、と思われがちですが、そうではありません。
国税庁の案内では、事業所得や不動産所得がある人は、白色申告でも帳簿をつけて保存することになっています。
ただし、つけ方は青色申告より簡単でかまいません。
取引の日付・相手・金額などを書きますが、取引ごとではなく日々の合計額だけを書く簡易な方法も認められています。
保存期間は、決められた帳簿が7年、それ以外の帳簿や請求書・領収書などが5年です。
1年目から会計ソフトで銀行口座の明細やレシートを取り込んでおけば、2年目に同じ流れのまま青色に移れます。
やよいの白色申告 オンラインのフリープランでできること
弥生株式会社の「やよいの白色申告 オンライン」には、料金がずっと0円の「フリープラン」があります。
公式の料金ページでは、すべての機能が無料で使えると案内されています。
・銀行口座やカードの明細を取り込む(2,500以上の金融機関に対応)
・スマホでレシートを撮ると、日付や金額を読み取って仕訳を作る
・収支内訳書と確定申告書を作る
・弥生から直接e-Taxで提出する(マイナンバーカードとスマートフォンが必要)
・消費税の申告もフリープランのままできる
フリープランで使えないのは、人に聞けるサポートだけです。
問い合わせはWebのよくある質問を自分で読む形になり、電話・メール・チャットは使えません。
「ベーシック1年間無料」を選ばないほうがいい理由
申込画面には、フリープランのほかに「ベーシックプラン(1年間無料)」も並んでいます。
電話で質問できて1年目は0円なら、こちらのほうがお得に見えます。
ところが、翌年から青色申告にするつもりの人にとっては、こちらを選ぶ理由はほとんどありません。
2つを並べると違いがはっきりします。
| フリープラン | ベーシック(1年間無料) | |
|---|---|---|
| 1年目の料金 | 0円 | 0円 |
| 2年目からの料金 | ずっと0円 | 年額11,500円+税 (税込12,650円) |
| 確定申告書の作成・e-Tax | できる | できる |
| サポート | WebのFAQのみ | 電話・メール・チャットあり |
| 支払い方法の登録 | 要らない | 必要(自動更新のため) |
| 更新しなかったとき | ―(そのまま使える) | 「無料プラン」に移り、ログインできなくなる |
| 翌年、青色申告オンラインの 初年度無料を使えるか |
使える | 使えない (白色で同じキャンペーンを利用済みのため) |
白色の料金ページにも、反対向きの同じ注記があります。
フリープランはもともと無料なので、キャンペーンを使ったことにはなりません。
1年目を白色のフリープランで済ませておけば、2年目に青色申告オンラインのセルフプランやベーシックプランを初年度無料で始められます(青色側のキャンペーンが続いている場合)。

もう1つの違いは、やめるときです。
白色のベーシックを更新しないと、利用規約では「無料プラン」に移ります。
名前は似ていますが、この「無料プラン」はフリープランとは別のもので、ソフトにログインできません。
フリープランは、最後にログインした日から3年間続きます。
年に1度でも確定申告で使っていれば、ずっと0円のまま使い続けられます。
2年目から青色にするまでの段取り
2026年分を白色で出して、2027年分から青色にする場合の流れは次のとおりです。
1. やよいの白色申告 オンラインにフリープランで登録する
2. 開業日からの銀行口座の明細やレシートを取り込み、2026年分の帳簿をつける
3. 収支内訳書と確定申告書を作り、2027年3月15日までにe-Taxで出す
4. 同じく2027年3月15日までに、税務署へ2027年分の青色申告承認申請書を出す
5. やよいの青色申告 オンラインに切り替える
公式の製品ページでは、白色申告オンラインのデータを青色申告オンラインに引き継げると案内されています。
切り替えの手続きや費用はプランによって違うので、切り替える時点で公式の案内を確認してください。
1年目の白色申告は、やよいの白色申告 オンラインのフリープランで
フリープランは、料金がずっと0円で、すべての機能が使えるプランです。銀行口座の明細の取り込みやレシートの撮影から仕訳を作り、収支内訳書と確定申告書を作って、そのままe-Taxで出せます。支払い方法の登録も要りません。
▶ やよいの白色申告 オンラインを見る(0円)
※ 申込画面では「ベーシック(1年間無料)」ではなく「フリープラン」を選んでください。サポートはWebのよくある質問のみです
まとめ
青色申告の申請に間に合わなかった年は、取り戻せないものとして割り切るしかありません。
その代わり、1年目の選び方で2年目の負担は小さくできます。
1年目は白色のフリープランで0円のまま申告を済ませ、同じ日に青色の申請書を出す。
そうすれば、2年目は青色申告オンラインの初年度無料も使える状態で始められます。
キャンペーンは予告なく変更・終了する場合があります。
提出する時点の期限は国税庁の案内で、料金と条件は弥生の公式ページで確認し、判断に迷う場合は所轄の税務署や税理士に相談してください。
